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山の活動 第9回【間伐体験・延岡チェーンソーアートレンジャー部隊】

山の活動 第9回【間伐体験・延岡チェーンソーアートレンジャー部隊】

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 今回ご紹介するのは、延岡チェーンソーアートレンジャー部隊(部隊長・新本比左良)「青少年の環境教育推進事業」より、間伐体験をご紹介します。九州保健福祉大学教育キャンプ、森林環境教育の一環として実施されました。
 会場は、延岡市北方町鹿川キュンプ場手前にある、杉とヒノキの人工林・上鹿川第一フィールドで行われました。

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マッチと薪を使っての火おこし体験

平成22年度 青少年の環境教育の推進を図る事業
事業の目的

1、 九州保健福祉大学教育キャンプの中で、森林環境教育と山里に学ぶ暮らしの環境と福祉をテーマに鹿川をフィールドに地域の中で、環境保全や地域福祉による社会貢献活動の大切さを学ぶことを目的にする。

2、 事業内容
① 間伐体験
上鹿川民有林にて杉林内の間伐とその必要性を学ぶ。また、その間伐材を輪切りにして、キャンプ中に使用する椅子として使用する。

② 里山めぐりトレッキング
オリエンテーリングの方法にて、上鹿川周遊コースを4時間でめぐり歴史と暮らしを体感しながら住民と交流する。

③ 森の健康診断
上鹿川民有林にて、森林内の設定された区画を6人グループ5班にて、立木や下層植生、土壌などの健康診断を行う。

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今回は、この事業のうちの①の間伐体験にお邪魔しました。

杉林の間伐、その必要性とは?
放置された人工林は、木が混みすぎて健全に成長できず、ひょろひょろになるばかり。太陽の光が地面に届かず、下層が暗く下草が育たないため、雨によって土が流されますてしまいます。その結果がもたらすものは・・・。土砂崩れなどの「自然災害」なのです。
それを防ぐには・・・。間伐を行って健全な森にすることです。その結果、私たちは安全に生活できるのです。

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【間伐体験】

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協会事務局、西京子さんより、間伐についてと、その必要性が伝えられました。

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熱心に耳を傾ける九州保険福祉大学スポーツ学科の生徒さんたち。

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林業の仕事に就いて30年以上のベテラン、西本正秀さんの仕事を見ます。

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林に入り手頃な木を見つけると、すぐにチェーンソーのエンジンをかけ伐採。

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まじかで木が倒れて行く姿には迫力があり、生徒たちも感嘆の声をあげます。

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間伐により、林に光をいれます。

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ある程度のところまで刃をいれ、あとは手で押すと簡単に安全に倒れて行きます。

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山の男は、たくましてくカッコいい!

いよいよ、生徒たちが挑戦します。

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チェーンソーチャップスを着装。チェーンソーの刃が当たっても特殊繊維が守ります。

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延岡チェーンソーアートレンジャー部隊・上田美利益さんが、チェーンソーの使い方と、伐採のこつをレクチャーします。

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生徒を代表して、雛竹俊行君が果敢に挑戦。

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倒したい角度に、45°の角度で切り抜きます。見事に、成功しました。

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そして、逆側から刃をいれて行きます。

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あとは、手で押せば倒れるはずでしたが、上部の枝が他の木に引っ掛かってしまいました。

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もう一人の代表、梅山貴亮君も果敢に挑戦。

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倒れた瞬間にウォー!と歓声があがり、拍手がおこりました。

【間伐体験の感想】

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左から、西本さん、梅山君、雛竹君、西山さん。
みんな、誇らしげで生き生きとした表情です。

九州福祉大学スポーツ健康福祉学科 雛竹俊行さん(19歳) 
 チェーンソーを使うのも初めてでしたし、間伐も初めてのことだったので難しかったけど、貴重な体験をさせていただきました。間伐をし、山を守ることは大切な仕事だと思いました。

梅山貴亮さん(19歳)
 都会ではできない面白い体験でした。切り倒したときは、ウォー!と、込み上げてくる気持ちよさがありました。

延岡チェーンソーアートレンジャー部隊 上田美利益さん(58歳)
 下鹿川地区で、農林業をしています。木の伐採は、杉の間伐の他にも、椎茸のほだ木に使うので若い頃からやっていました。この辺の人たちは、みんな出来ると思います。今日は、小雨の中でしたが、なんとか子どもたちが体験できて良かったと思います。

西本正秀さん(60歳)
 最初は誰かに教えてもらって、木を伐採します。とても感動するものです。私も、若い頃のことを思い出しました。子どもたちはよく出来たと思います。また、鹿川に遊びにきてほしいです。

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西京子さん(54歳)
 九州福祉大学の生徒さんたちが、上鹿川で学ぶのも今年で三年目となりました。例年は、間伐体験の他に、丸太切り体験などもしますが、今年は雨で出来なかったのが残念でした。
 今日、間伐体験をした二人は、とても素敵でした。今日の体験が森林を意識するきっかけになればと思います。一人でも森林環境を意識する子どもたちが増えてくれればと思います。

【今日のこびる】

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上鹿川のプチトマト

(レポート 藤木哲朗)
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