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山の恵み 第1回【タケノコ採りと下ごしらえ】

山の恵み 第1回【タケノコ採りと下ごしらえ】

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 今回は、高千穂町押方地区の飯干幸子さん(78歳)、工藤シズさん(75歳)、甲斐啓子さん(66歳)と、タケノコ採りに行って来たので、収穫後の下ごしらえとあわせてご紹介します。

 タケノコ?今頃?と驚かれる方もいらっしゃると思いますが、春先に『掘る』のは、孟宗竹の筍が主流ですが、六月中旬から下旬に『採る』のは、地元でクロタケと呼ばれるものです。収穫方法が違い、クロタケは、『タケノコ採り』となります。(辞典で探してみると、黒竹とありますが、写真で見る限りでは違うもののように思います)

 他にも、大名竹やニガコダケ、10月頃にはシホウチクなど、10種類前後のタケノコが収穫できるようです。地元では、食用としたり、籠などの日用品として使ったりと、上手に付き合ってきました。とても、奥が深い植物なので、今後も注意深くレポートしていきたいと思います。

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左から、幸子さん、啓子さん、シズさん、ラッシー。

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下茹でしたタケノコ。

【タケノコ採り】

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場所は、シズさんちの裏山。自宅から、五分ほど歩いた場所にあります。

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到着するや否や、鉈鎌で竹を刈り始める幸子さん。

 タケノコは、高さ80cmほどが収穫しやすく調理しやすく食べ頃なのだそうですが、2m以上あっても、切れば大丈夫だそうです。青く堅くなったら食用には向きません。昔は、田植えの時期にジャガイモと煮て食べるのが定番だったそうです。

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迷うことなく、鎌で切り落としていきます。

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竹の繁殖力は凄まじく、小さなうちに切っておかなければ、増殖して大変なことになります。

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このぐらいが、収穫しやすいようです。

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短いものは、足で簡単に折ることができます。

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竹に挑むように、刈っていきます。

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たくさん収穫しました。

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今度は、皮むき作業です。

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茶色いのは、竹の皮です。この皮をむき、前後を切り落としていきます。

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上部から、10cmほどのところに、鎌で切れ目をいれます。

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切れ目をいれたところから、そのままむいていきます。男もヤーサンも怖くない啓子さんは、ブト(小さな刺す虫)が怖いので、防虫ネットをかぶって作業をします。

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前後を切り落とします。堅い部分は使いません。

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そのまま食べても美味しそう。でも、ちゃんと茹でます。

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この部分は、タケノコ寿司に調度良いサイズです。

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帰りがけに、食べられるアザミがありました。

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もちろん、収穫します。根を残しておけば、毎年収穫できるそうです。

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ワラビも収穫します。

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ジャーン!ほんの一時間ほどで、こんなに収穫できました!
タケノコとりは楽しいね~!年寄りの生きがいです!と、口々に♪

【下ごしらえ】

 「タケノコは、収穫してからが勝負」とは、幸子さん。鍋に水をいれ沸かしている間に、タケノコを調理しやすいように切っていきます。

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サイズが大きなものは、半分に割ります。

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手で節を取っていきます。

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沸騰したお湯で、一時間ほど茹でていきます。

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最初は、緑色。

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茹で上がってきたら、黄色く変色します。

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茹で上がったらザルにあげます。ザルもまた、竹製です。

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つい、つまみ食いしました。歯ごたえも、味も良し。あげるのが早かったら、苦味が残るそうです。これで、下ごしらえは出来ました。

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アザミは、沸騰したお湯に塩を一掴みいれ、さっと茹で、水洗いしあく抜きをします。

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ワラビは、お湯に浸し、そこに炭酸を入れます。炭酸をいれすぎると、解けてしまうので注意です。これで、下ごしらえは、終了です。お疲れ様でした。

【今日のこびる】

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手作りコーヒーゼリーとバナナ、庭のプチトマトを添えて。ごちそうさまでした。

(レポート 藤木哲朗)
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